様々な経営指標

世の中には沢山の指標があります。流動比率、自己資本比率、売上高総利益率といった広く一般的に使われており、比較的簡単な指標もあれば、加重平均資本コスト、キャッシュコンバージョンサイクルといったあまり馴染みのない、かつ難しい指標もあります。難しい指標の方が良いわけではなく、全ての企業にとって有用な指標もありません。それぞれが意図を持って作られた指標ですので、知りたいことが何かを考えて、その目的を果たすために注視する指標を選ぶ必要があります。

自社にとって何が大事かを考える

経営指標を定期的にチェックして経営に役立てようと考えて、特に目的もなく有名な指標が選ばれることが多く見受けられます。企業として特に何かを求めているわけではないものの、なんとなく流動比率や自己資本比率で安全性を確認し、売上高総利益率で粗利益の増減をなんとなく確認している・・・。せっかく数字を見ようと考えているのにこれではとても勿体ないです。

初めにすべきことは経営指標を選ぶことではなく、自社にとって何が大事なのかを考えることが大切です。製造業でうまく利益を出せていないのであれば原材料費や製造工程の管理が大事になりますし、いつも入金や支払に頭を悩ませているのであれば資金繰りの管理が大事になってきます。

大事なことを把握するための指標選び

大事なことが決まったら、次にその大事なことを把握するためにどのような指標を選んだら良いかを考えます。
利益率が低いため、その向上を経営課題として取引先との交渉や仕入先の変更、材料の廃棄ロスの削減に取り組みます。という場合に売上高総利益率を注視することで、どのような取組に効果があり、どのような取組には効果が無かったかを測定する。仕事が完了しても入金までの期間が長いため、その前の材料費の支払いが資金繰りが厳しいといった場合には流動比率を一定以上に保つことで、資金の大幅な不足を防ぐ。

上記の例のように、自社がどのようなことに取り組むか、そのためにどんな指標を選んだら良いかを考える必要があります。目的が無く、なんとなくで有名な指標を選んでも、まったく意味がないどころかその管理時間が無駄となり、マイナスになってしまうこともあります。

何が大事でどんな指標が良いか分からない

数字を管理していくことが大事だと感じているものの、帳簿付けを税理士に任せていたり取りまとめが遅くなったりで数字を見る余裕が無い。自分の事業にとって何が大切なのか分からない、といったことも多いと思います。そんな時こそ税理士に相談してください。きっと良いアドバイスがもらえると思います。もし相談する方がいない場合には是非私にご連絡ください。きっとお力になれると思います。

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