無事合格!

先日受験して参りました建設業経理士1級の試験の結果が届きまして、無事合格していました!
受験直後に書いたブログもありますので良ければ見てみてください。
落ちていたら次回の受験をどうしようか、と考えていましたのでホッとしました。

なお、合格の場合だけなのか分かりませんが、点数は教えてもらえないようです。自分が解答した正確な数字を覚えていなかったことと、自己採点と合否には全く関係ないことから各予備校の模範解答や解説も全く見なかったので、何点取れていたか予測もできず少し残念です。

合格率について

過去の合格率については建設業経理検定のサイトに記載されています。
(https://www.keiri-kentei.jp/exam/past/data.html)
今回は財務諸表24.2%、財務分析32.6%、原価計算25.6%でした。

1級に関しては3月試験の合格率が低く、9月試験の合格率が高くなっています。業界特有の受験者の傾向があるかもしれませんので一概には言えませんが、9月受験が明らかに有利に見えますので、受けられるなら9月がおすすめだと思います。原価計算は合格率が2倍以上になってますし。(直近3月の原価計算の合格率は11.2%。これは厳しいですね。)

実務への貢献

税務に関しての直接的な影響はありませんが、建設業に対する理解が深まりました。1級レベルまで対応している会社は少ないと思いますが、考え方やどのようなことを重視しているか等、学びは多かったです。財務諸表や財務分析は税理士試験と中小企業診断士試験である程度理解できていましたので、特に原価計算が勉強になりました。

なお、この資格を一番役立てるには、建設会社に入社することだと思いました。公共工事を請け負う場合には、経営事項審査と呼ばれる格付けチェックのようなものを受けなければならず、審査を受けないと入札に参加できないようで、この審査の際に、建設業経理士の資格を持っていると点数が加算されます。
知識という面もとても大きいですが、入札に有利なることも合わせてまさに実務に直結と言えるのではないでしょうか。

合格への近道は

試験勉強をしていて感じたことは、理論問題に力を入れ過ぎないことがとても重要ということでした。言い換えますと、計算問題では安定した点数獲得が必要ということになります。

理論問題は範囲が広すぎることと、過去問がまったく参考にならないことから、基本事項は抑えつつあまり深入りしないのが得策だと思いました。資格の専門スクールではある程度の予想問題を出されていると思いますが、独学で予想を当てることは難しいと思います。時間があるなら網羅的な対応もできるかもしれませんが、おそらく誰もが限られた時間の中で勉強されていると思いますので、本番では部分点をもらえるよう空欄を埋めつつも、深追いしない。これが最善なのではないかと思います。

理論問題への対策をひとつ挙げるとしたら、普段の業務で直面する会計の疑問にしっかりと向き合うことだと思います。会計実務はパターンを覚えれば対応できることが多く、仕事に追われる中でひとつひとつの理論的解釈にまで取り組むには時間が足りません。そんな中でも、少しずつ処理の背景となる会計の考え方を学んでいくことが理論問題の対策になるのではないかと思います。

計算問題については過去問がとても大切だと感じました。たまに変わったパターンの問題が出るようですが、その対応ができないのはどの受験生も同じですので、会計の基礎をおさえつつ、過去問のパターンに慣れることが合格への道だと思います。今回も大半の問題は過去のパターンと同様でしたので、何度も問題を繰り返してパターンに慣れながら知識をつけていけると良いのではないでしょうか。

終わりに

会計についてはある程度知識があると思っていましたが、建設業特有の指標等、知らないことも多くとても勉強になりました。改めて学び続けていくことの大切さを感じたように思います。
試験には無事合格することができましたので、学んだ知識を活かして建設業のお客様に対してより良いサービスがご提供できるよう努めます。

最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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