税理士を目指したきっかけ

 初めて入社した会社の研修時に、簿記はやっておいたほうが良いと言われたことがきっかけです。 当時から株式投資に興味があったこともあり、簿記の勉強を始めてみたところ、思いのほか楽しかったので、 簿記2級を取得したところでもう少し頑張ってみようと思いました。 会計関係の難関資格として公認会計士と税理士がありましたが、 税理士という名前がしっくりきたことと、働きながらチャレンジし易そうな税理士を選びました。

会社員時代

 新卒で潤滑油のメーカー(ニッペコ)に入社して工場実習の後、購買業務を中心に原材料の受け入れや倉庫管理、日々の出荷業務を担当し、毎日工場の方と情報交換をしながら業務に取り組みました。営業部に異動してからは既存顧客の自動車部品メーカーを中心に担当しながら新規開拓にも積極的に取り組み、半導体業界への新規参入等も進めました。

 税理士法人へ転職し、初めて会計分野に携わりました。当初は分からないことばかりでとても大変だったことを覚えています。 担当させていただいた業界は製造業、運輸業、不動産業、コンサルティング業等で、税務と会計におけるさまざまな経験を積みました。

 その後の中堅規模の上場企業である医療機器の商社(ウイン・パートナーズ)に転職し、税務はもちろん、開示業務、監査法人対応、資金管理、予算作成、予実管理等、税理士法人では経験できない様々な業務に携わりました。これらの経験により自分自身の会計のレベルが格段に向上したことを実感しています。また、内部統制的な視点や、組織の成長に関する取り組みにも財務経理という立場から携わることができました。

 さらに専門性を高め、かつ英語を使って仕事をするために転職した製造業(日本精工)では、単体5,000億円弱、連結1兆円弱という巨大な売上規模の単体会計の取りまとめや税務対応に加え、国際税務や連結納税にも携わりました。 大企業ならではの専門性が高い複雑な税務対応を経験することができ、かつ海外との英語でのやり取りも頻繁にあったのでとても良い経験ができたと思っています。

独立について

 新型コロナウイルスの蔓延により、よく通っていた飲食店が閉店してしまったことに大きく影響を受けています。閉店の少し前にマスターとお話する機会があり、そのときに何らかの支援ができたのではないか、という後悔もあります。この後悔をきっかけに中小企業診断士の勉強を始め、税務・会計だけでなく経営についても支援できる税理士を目指しました。

 独立のきっかけとなったのは働き方です。企業で働く場合はどうしても平日のきまった時間に限られてしまいますので、子育てとの両立にも制約がでてきてしまいます。お世話になっていた会社は働きやすく、とても良くしていただいて仕事も人間関係も良好でしたが、今後の家族と自分、やりたいことや年齢等も考えた末、独立してやっていこうと決心しました。

これからについて

 経営者と一緒に悩み、考え、そして成長できるよう日々を積み重ねたいと考えています。向上心を持って学び続けると共に、会計や税務、経営に関する内容に加えてお客様の事業についての知識も深め、何かあったらご相談いただけるような人、そして事務所となるよう努めていきたいと思います。