事業を成長させるために

1.現状を知る

事業の成長のために、自社がどのような状態であるかを把握することが重要です。
航海で例えると、目的地が明確でも今どこにいるか分からなければ、そして食料状況や運航人員等の情報が無ければ海に出るのは難しいですよね?どの方向へ向かったら良いか分かりませんし、目的地にたどり着ける条件が整っているかも分かりません。このような状態で海に出るのは自殺行為ですらあります。仮に目的地にたどり着けたとしても、それはただ運が良かっただけに過ぎません。

経営も同じようなもので、事業を成長させるためにはまず自社を知ることが大切です。強みや弱みの分析から始まり、どの商品または市場で利益を獲得できているか、外部環境の変化や市場の動向はどうかといったことを一緒に考えておくと今後の指針となります。

2.目標を定める

自社の状況を把握した上で目標を立てられている会社はほとんどありません。目標を立てていない会社や、過去の決算情報からざっくりと立てた目標はある、といった会社が殆どだと思われます。そもそも自社や市場の現状が分からない状態では、適切な目標を立てるということ自体が難しいです。

ですが、現状分析をしっかりできた後ならこれまでの延長上ではない、明確な目標設定が可能になります。1年後、3年後、そして10年後に事業や会社をどのようにしたいか、自社の強みや外部環境を踏まえての売上や利益の目標設定に加えて、事業展開も高い解像度で考えることができるようになります。

3.アクションプランを策定する

目標を立てた後は、その達成のための具体的な活動を考える必要があります。
自社の強みである技術力を活かし、引き合いのある製品市場へ参入することで売上を伸ばすことができる環境があるが、人手が足りない。そんなときは新しい機械の導入により生産性を向上させ、生産量を増やす。または新しく人を雇うことで、労働力を増強し生産拡大を行う、といった具合です。

自社の状況をしっかり把握した上で目標を定めれば、目標達成に必要なアクションプランへの道筋が見えてきます。この具体的なアクションプラン策定は、大企業であっても見落とされがちです。事業を成長させるために最も重要なことは行動ですので、何をいつまでに行うかまで決めることができたら、あとはその内容を粛々と行うだけです。

アクションプランの策定については中小企業診断士としての知見を活かし、サポートいたします。中小企業診断士は補助金サポートというイメージが強いかもしれませんが、経営戦略、組織論、マーケティングに加えて、生産管理や店舗管理、情報システムの知識を持ち合わせています。この知識を利用して、目標達成のためにどのような取り組みが必要か、費用対効果と合わせて一緒に考えます。

4.行動を振り返る(PDCA)

アクションプランを策定して実行したあとは、その結果チェックも非常に重要です。計画は立てて実行したけどその検証まではできていない。結果を振り返りはしたものの、次の目標につなげられていない。そんなことはありませんか?

目標を立て、実行し、検証し、そして新たな目標につなげることを一人で行うのはとても難しいと思います。
そこで、当事務所を活用してください。適切なPDCAを回すことで目標を立てっぱなしにせず、着実に行動を進められるようなサポートをいたします。「コミュニケーション」のページにも記載した面談をうまく利用して、PDCAをより良いものへとできるようお手伝いいたします。