創業を考え始めると、創業融資はどこに相談すればいいかに悩む方が多いです。
代表的な選択肢が日本政策金融公庫と信用金庫ですが、優劣がある単純な話ではなく、それぞれ性質が違います。
今回は、実際に相談を受けてきた経験と、金融機関とのやりとりを行ってきた立場から、
両者の特徴をできるだけ事実ベースで整理してみます。

日本政策金融公庫の特徴

日本政策金融公庫は、全国に支店があり、特定の金融機関に口座を持っていなくても相談・申し込みが可能です。
一方で支店の数は限定的で、一つの支店で広範囲の地域を受け持っているので、
支店が近くになかったり、訪問が大変だったりすることもあります。

日本政策金融公庫で融資を受ける場合には、
創業計画書という所定の書類を作成する必要があります。

自由項目欄も含めると10項目あり、自分で作成して提出する必要があります。
文章で説明する項目もあれば、数字で組み立てていく項目もあります。
自分自身で(あるいは専門家と一緒に)計画を作っていくことが大きな特徴です。

信用金庫の特徴

信用金庫は地域に密着した金融機関で、法律に基づいて営業できる地域が決められています。
そのため、日本政策金融公庫と比較して支店が近くにあることが多いです。
(埼玉県戸田市内に2店舗あるような金融機関もあります。)

信用金庫で融資を受ける場合には、その信用金庫で口座を開設する必要があります。
開設した口座に振り込まれ、その口座で返済を行うこととなります。

提出書類は金庫ごとに書式が異なり、日本政策金融公庫のような全国共通の様式はありません。
必要な書類は担当者と一緒に作り上げていくことができますので、
手厚いサポートが受けられることが多いです。

なお、多くの場合は信用保証協会という公的機関の保証を受けて融資が実行されます。
都道府県や市区町村が事業を後押しするために有利な条件でお金を借りられる制度融資という公的な融資制度の利用もできます。

どちらが向いているか

自分自身でしっかり計画を組み立てられる方や、早く融資を受けたい方には日本政策金融公庫がおすすめです。
状況によりますが、創業融資の実行スピードは日本政策金融公庫の方が半月くらい早いイメージです。

対面でのやり取りを重ねながら伴走してもらいたい方、
会社や自宅から近いところでやりとりを行いたい方は信用金庫がおすすめです。

そして、両方に申し込むというのも一つの選択肢だったりします。
(このあたりは別の記事で説明する予定です。)

まとめ

日本政策金融公庫と信用金庫の特徴を書いてみました。
どちらの方が進めやすいと感じたでしょうか。

日本政策金融公庫と信用金庫に優劣があるわけではありませんので、
ご自身の状況や得手不得手等を考えて選んでいただけると良いと思います。

どちらを選んでも融資の結果を左右するのは提出する事業計画書や資金計画の中身、そして経営者の経験と人柄です。
どのように計画書を書いたらいいか、どういったことに注意して面談に臨むと良いか、
もし迷われたり不安に思った方はぜひ徳田憲司税理士事務所にご相談ください。

次回以降は日本政策金融公庫と信用金庫それぞれについて、
個別に掘り下げて解説する記事も公開予定ですのでお待ちください。